プールっていいもんですね

プールっていいもんですね

どうしてわたしたちはこんなに、プールを愛してしまうのでしょう。

夏になればまず、わたしたちはプールに行かずにはいられません。

本当に、どうしてなんでしょうね。

よくわかりません。

けれど、そんなこと、気にしたって始まらないじゃないですか。

ようは楽しければいいんです。

わたしたちがプールに行きたくなるのは、もはや避けられない必然であって、どうしようもない、仕方のないことなのです。

だから目いっぱい楽しみましょう。

わたしたちにできるのはそれだけです。

それがプールへの誠意というものです。

さあ、みなさん、今年の夏も思いっきり誠意を見せつけましょう。

自分をむき出しにすればいいのです。

童心に返って、邪魔なものはすべて取っ払って、冷たく、心地良い水に、すべてを委ねてしまえばいいんです。

それが楽しむコツです。

いやあ、本当にプールっていいもんですよねえ。

いくらとしをとっても、楽しみは変わらない。

そしてなんとなく、安心するんですよね。

わたしと彼とプール

出会いは夏休みに行ったプールでした。

彼は細マッチョの肉体を惜しげもなく披露して、しなやかな動きでプールに飛び込むと、繊細かつ大胆なフォームのクロールで、あれよあれよというまにもう気づけば向こうの壁にたどりついていました。

わたしはそんな彼に見とれてしまい、茫然と立ち尽くしました。

彼は水面から上がると、不思議そうにわたしを見ました。

もう、今しかないと思い、「泳ぎ、お上手なんですね」と話しかけました。

彼は「ありがとうございます」とぎこちなく微笑みました。

その謙虚な態度が、ますますわたしの胸を打ちました。

わたしは積極的に彼に話しかけ、そして、ランチをいっしょにとる約束をしました。

そこで連絡先を交換し、今でもそのやり取りは、続いています。

もしあのとき、あの場所に行っていなかったら。

プールについて

このような出会いはなかったと思います。

わたしにとってあのプールは、本当に忘れることのできない思い出の場所です。

今度彼を誘ってまたその場所に行くつもりです。